最近、うちの社員にはこうなって欲しくないという理由から
少し気になる事があったので今回記事にしてみました
最近スマートフォンによるネット等の利便性の向上により、様々なセミナーを開催する人が増えました
それに対しては勿論良い事かと思います
広い世界を知り、己を磨く事に関してはとても大賛成ですし
賛否両論などの意見はまず実際にやってから決めるものであって
やってもいない人がただ否定ばかりするのも好ましくはありません
しかし私の言いたい事はそこではありません
結局は真実は自分の眼で確かめる事がとても大事で
情報が溢れる程に流れるこの時代に
真実と虚構が入り混じっている事
そこを見極められる力がない限りは、自分の道を一生切り開く事が出来ない愚か者です
何度も言いますが、セミナー開催関係者や受講者を否定する内容ではございません
あくまでも私の今回の記事が少しでも今後の為に役に立っていただける事と願い記事を書いております
私の解釈では基本的に【自己で賄えない事】または【自社で賄えない事】を学びに行く事がセミナーを受講する定義だと感じています
私は美容業等を経営しておりますので、どうしてもこの記事は美容師向けだと解釈されてしまいがちですが
その【美容業界】でも沢山のセミナーは存在します
この素晴らしき美容業界の最大の落とし穴はここにある
そうです美容業界は自己が構築してきた【技術】を会社という枠を超えて【教導】するという事が多々あります
または自社で【教育メソッド】たるものを書籍化やセミナーの開催等を行う企業もあります
会社の別口による収益モデルやディーラー関係等【大人の事情】等もございますが
この事については非常に素晴らしい事だと想う
どこぞやの企業も【接客講習】等を他社に公開している所もありますし
業界を活性化していく為にもこれは賛同していくべきだと思います
しかし問題と感じるのはそこではない
過剰な程の尊敬心で自社を見失っていませんか?
ソフトバンクがKDDIにノウハウを教えますか?
例えばソフトバンクが仮にセミナーを開いたとしましょう
そこにKDDIの社員が受講しに来ました
そのKDDIの社員が受講後に自分のSNSに
やっぱりソフトバンクはすげぇ!いやーマジで尊敬する!孫さんに会えて本当に感動したわ
こんな事を書いたとします
勿論、心の中でどう思っていようが尊敬する事も素晴らしい事です
しかし私は個人的には第三者の目線でこう思います
あんたには自社のプライドがねぇのかよ
(※企業様2社はあくまでも例題であり記事内容には一切関係ありません)
本人はそう思っていないかも知れませんが、私の周りで事起きてる中で日々感じる事は事実です
全てとは言わないが惑わされていないか?
自社で身近にも凄い人はいるのではないですか?
それはただのSNSに露出してるかしてないかの違いだけなのでは?
全てそうとはもちろん言いません
冒頭にも言いましたがそれが【真実】か【虚構】かを見極めるのは
あなた自身です
他社の誰かを尊敬する前に自社の誰かを尊敬出来ない事は非常に危険
技術で言えば製鉄所が他社の製鉄所に技術を教えますか?
ラーメン屋が他のラーメン屋にレシピを教えますか?
普通は企業秘密ですよね?
これは、前に私がブログ言った
美容師はもっと企業的価値を持つべきという言葉そのものなのです
もちろん気軽に会社という枠を超えて教えるという事は美容業界の中で素晴らしい事
その反面で同時に忘れてはならない事があるのではないか?
少なくとも嫉妬でも心が狭いと言われても構わない
私は自分の会社の社員がSNSで他社を過剰に賞賛する内容や他社の社員を尊敬する記事ばかり書いていたら
俺はすげぇ悲しい
そしてその状況は自社としても危ない状況であると想うからだ
その美容師の心はどこにある?
他社か?自社か?
この状況に気付かず、目を逸らし続けたからこそ浮雲な独立が止まらないのではないか?
別に独立してほしくない訳でもなんでもないが【細分化】し続ける事で自分達の首を絞める事も時にはある
会社としても自社の社員に【技術】を教える事だけではなく
なぜこの会社に勤めている【存在意義】というものを社員1人1人に考えさせるべきではないだろうか?
もちろん会社側も自社で部下が尊敬出来る人材の育成や獲得、教育システムの見直しをする事も考えなければならない
総評
他社を尊敬する前に自社を愛せない人は
自分の存在意義は何でしょうか?
この記事は転職や独立を勧めるものでも否定するものでもありません
自分を見失っている人に伝えたいのです
今のあなたがいるという事
入社してから今現在のあなたが変われた事
自分自身の前に
それは今勤めてる会社があってこそ
そして身近に尊敬できる人がいてこその
【あなた】ではありませんか?
自社を愛し誰かの為にという気持ちがない限り
何を学んでも
美容師という職業が自他共に認める社会人として存続し
社会貢献して行くにも
本当の意味での成長する事はないのです。